【危険な恋の歌?】Mr.Children「蜘蛛の糸」の歌詞の意味を考察

音楽
蜘蛛の糸はこんな曲
  • 一筋縄ではいかない恋愛模様
  • 甘いだけではない大人の恋
  • 恋に落ちた人の決意
  • 切なくえろい名曲

今回は愛すべき名盤「REFLECTION」から蜘蛛の糸の歌詞を考察していきます。このREFLECTIONシリーズも5曲目です。あと7曲ありますのでぜひみなさん、最後までお付き合いください。

前回の記事はこちらです。

人気記事 »Mr.Children【Melody】はただの日常を素敵に彩るポップバラード【歌詞もるんるん】

蜘蛛の糸の歌詞とファーストインプレッション

歌:Mr.Children
作詞:KAZUTOSHI SAKURAI
作曲:KAZUTOSHI SAKURAI

心は今 あらゆる可能性を網羅して
君へと向かう か細い糸を選んだ
それは蜘蛛の巣 或いは罠に誘う澄んだ糸
体中に纏い死んだとしても本望

荒れ茂る木々の暗がりで
夜露の滴(しずく)に濡れて煌めく
その美しき糸を
指で触れるよ

この想いを闇雲に振りほどこうとして
でも出来なくて余計にきつく絡まるだけ

恋の終わりの虚しさを
君だって知っているだろうさ
それなのに物怖じしない強さに惹かれてくよ

退屈な日々の暗がりで
月光に照らされ揺れる 踊るように
その怪しい光に
目がくらむよ

君という無二の糸を
引き寄せるよ

和久井大学のファーストインプレッション

【元文学部が解説】ミスチル斜陽の歌詞の意味【太宰治と桜井さんの夢の共演】こちらの記事では同アルバム中の斜陽について考察しました。

斜陽に関しては意外と太宰っぽさが歌詞の中に残されていたのですが、今回の蜘蛛の糸にはあまり芥川っぽさが残っていない感じがしますね。そもそも、芥川の蜘蛛の糸って教訓めいている短編ですから、そういう暗喩的な曲を桜井さんは好まないような気がします。

どちらかというと、感情の吐露とニヒリズムが桜井さんを形成しているような気がするので。

というわけで、芥川の蜘蛛の糸は読んでなくても十分味わえる作品だと感じました。

ただ艶かしいだけではなく危険な香りがする大人の恋愛ソング?

まずは1Aを見てみます。ここでこの歌詞の全体像が説明されています。

心は今 あらゆる可能性を網羅して
君へと向かう か細い糸を選んだ
それは蜘蛛の巣 或いは罠に誘う澄んだ糸
体中に纏い死んだとしても本望

まず、心はあらゆる可能性網羅しなければ、その糸を選ぶことはできない、と。

つまり何かしらの深い事情があることが読み取れます。その後に続く歌詞では、「死んでも本望」と言っているわけです。

ともすると、女一人のために自分が死んでも良いと思える、そんなにも運命的な出会いである。ということなんでしょうけど、しかしこれは完全なピュアさがないわけです。

「世界が敵でも僕は味方だよ」

というような子供の甘い妄想混じりの恋愛とは一線を画している、尋常ではない関係に発展していくことを十分に匂わせているわけですね。

自分を殺すかもしれない蜘蛛の糸を指で触れる、サイコパス?

荒れ茂る木々の暗がりで
夜露の滴(しずく)に濡れて煌めく
その美しき糸を
指で触れるよ

まずこのレトリック。

ここは多分なんですけど、深い意味を、行間を暗喩を読み取ろうとするよりも単純に詩的表現として楽しめたらいいなと思います。ここに隠された背景であったり、説明を求めるのは多分邪推なんじゃないかと思うんです。

まあていうか考察とか解釈が不要なまでに生々しく表現されてますね。

えろすぎるし、狂気すら感じる。

自分を殺すかもしれない蜘蛛の糸を指で触れるというのは、もう狂気の沙汰であり、完全に成熟した大人の男の、一人の女性に向かう決意もろもろ、つまり尋常ではない心を感じるわけです。

それをこんな穏やかな曲に乗せて、切なくえろく歌っているわけです。桜井さんは間違いなくマニアックなプレイ好きです。

蜘蛛の糸は、片想いとか、そういう曲ではない【※不倫でもない】

しかしなぜここまで危険な雰囲気を醸し出す必要があったのか、と考えてしまいます。

  1. この蜘蛛の糸は危険
  2. 死んでもいい
  3. 蜘蛛の糸を振り解こうとする
  4. でも出来ない
  5. 恋の終わりを知ってるのに物怖じしない
  6. それに憧れる
  7. 危険な蜘蛛の糸を引き寄せる

この曲が片想いのせつない曲、ではないと考える理由

恋の終わりの虚しさを
君だって知っているだろうさ
それなのに物怖じしない強さに惹かれてくよ

この主人公が片想いしていて、好きになるのが怖いというのは分かります。

ただこの部分を見てみると、この女性だって恋の終わりを知っているはずで、それにも関わらず勇敢にも人を好きになっている姿が見えているわけですね。この場合にこの女性が好きなのは主人公になりますよね。

ということは、せつない片想いの曲ではないはずです。

というか最初の段階で、あらゆる可能性を網羅しているのは主人公で、イニシアチブは主人公にある感じはします。

不倫でもないとすればなんなのか?

退屈な日々の暗がりで
月光に照らされ揺れる
踊るように
その怪しい光に
目がくらむよ

ここです。

この部分がなんとも不倫に見えてしまって仕方ない。桜井さんの過去のせいもあるのでしょうかね。色眼鏡で見てしまっているような気がしてならないんです。でもじゃあここをどう説明するのかっていうのが気になるところです。

いやでもやっぱりこれは違います。

結論を書きます。

恋愛に失敗して自信をなくした男女が、もう一度人を愛してみようとする話

結論として、蜘蛛の糸という曲は「恋愛に失敗して自信をなくした男女が、もう一度人を愛してみようとする話」だと思います。

実は毎回書きながらああでもないこうでもないって考えているのでまとめるのが遅くなるんですが、最後までよく歌詞を読んで考えてみたらこれが一番妥当だという結論に至りました。

要するに、「あらゆる可能性を網羅」というのは、恋をしてもあらゆるwayによって彼女を失う恐怖がある。不安がつきまとう。また自分が傷ついて終わるはずだというリスクなどについて言っているわけですね。

で、怪しい光というのは、つまり、状況的に恋愛をしてはいけないわけではなく、もう恋愛をしないと決めていたにも関わらず好きになっちまった。人は人を求めてしまう生き物だ。仕方ねえよ、という自問自答なのでは、と思います。

最後はね、

君という無二の糸を
引き寄せるよ

こう言ってますから。

で、この次の曲が「Starting Over」です。

意味は「やり直し」です。

んー、アルバム単位でみるとやっぱり深いな。ミスチルは。

【PR】みんなのミスチルへのご参加お待ちしております!

人気記事 »Mr.Childrenの記事一覧

人気記事 »Mr.Children【Melody】はただの日常を素敵に彩るポップバラード【歌詞もるんるん】