
- ラ・ラ・ランドを見てみたい
- ラ・ラ・ランドの終わり方に納得がいかない
- ラ・ラ・ランドの面白さとは?
- エマ・ストーンのおすすめ作品は?
今回はこのような方に向けた記事になります。
ラ・ラ・ランドは2016年にアメリカで公開され、アカデミー賞で6冠、ゴールデン・グローブ賞で史上最多7冠ほか数々の賞を受賞した大ヒット映画です。日本では1年遅れの2017年に公開されました。
僕も池袋のサンシャインで見ました。
軽くネタバレになりますが、めっちゃ切ねえなというのが初めて見た時の印象でした。その後、VODで複数回鑑賞した感想をなどを今回はまとめてまいります。
ラ・ラ・ランド あらすじ(ネタバレ含む)
夢追い人が集まる街・ロサンゼルス。女優志望のミア(エマ・ストーン)はオーディションに落ちてばかり。ある日彼女は、場末の店でセブ(ライアン・ゴズリング)というピアニストに出会う。彼にもまた、いつか自分の店を持つという夢があった。やがて2人は恋に落ち、互いの夢を応援しあうが…。
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と、まあストーリーは至ってありきたりなラブストーリーのように見えます。
ネタバレ
ネタバレしますと、セブが自分のバーの開店資金を稼ぐために友人に誘われたバンドに参画します。そのバンドが想像以上に売れに売れ、2人の間にほころびが生じます。
一方、女優になる夢を半ば諦め地元に帰っていたミアのもとに一本のスカウト電話がきます。
そしてミアはオーディションに合格し多忙になります。
〜5年後〜
ミアは別の男性と結婚しディナーのためにロスのある郊外へ。偶然立ち寄ったバー「セブ」でピアノを演奏するのはあのセブでした。2人は遠くから互いを見つめ合い、ただ頷き映画はラストシーンへ。
ラ・ラ・ランドの終わり方は微妙か?

2人が遠くから見つめ合い、頷いた後、もしも2人がそのまま交際を続け結婚をしていたら・・・というもしものコーナーのようなシーンが始まります。そして、そのもしものコーナーでは2人のハッピーエンドが流されて映画は終わります。
この終わり方に恐らくですが、賛否が集まっているようです。
つまり、映画の中で2人は結ばれることはありませんでした。
しかし一方では2人が結ばれる未来というのも確かに存在していたはずです。
ですから2人は、得手して、結ばれない運命を歩んでいったということになります。
しかしここで1つの疑問が頭に浮かびました。
この映画はハッピーエンドなのか?それとも、バッドエンドなのか?
ここがラ・ラ・ランドの一番の魅力だと思うのです。
ミアは夢だった女優になることができました。
セブは夢だった自分のお店を持つことができました。
しかし2人は一緒に幸せになることは出来なかった。
ある意味で彼らは幸せです。なぜなら自分たちの夢をそれぞれ叶えたわけですから。
しかしある意味では、2人は幸せではないのかもしれません。なぜなら、愛した人と結ばれなかったのですから。
僕は個人的にハッピーエンドだと思います。
2人のそれぞれの夢の延長線上には、お互いは存在し得なかったのです。
だからこれはありきたりなラブロマンスではなく、実にシニカルで、リアリスティックで、また夢の溢れる映画なのです。
僕が見たかったのはまさにこんな映画でした。だから僕としては、ラ・ラ・ランドは100点満点です。
ラ・ラ・ランドは切り口は違えど、タイタニック並の名作

タイタニックって名作ですよね。
でもあれってバッドエンドなのか、ハッピーエンドなのか分からなくないですか?
というのも、ローズって幸せなんですよね。
で、ジャックも恐らくは、愛する女性のためにこそ死んだと思えば、まあ死なないのがベストではありましたが、致し方なくという部分もあった。結果、終わり方について賛否はあると思うんです。
って考えると、ラ・ラ・ランドって同じなんですよ。
終わり方に賛否が集まる。だけど、ラ・ラ・ランドでは人は死なないんです。
なのにこれほどまでに切ない。これは名作でしかないんじゃないか?というが僕の考えです。
あらすじ、ストーリーもさることながら、ラ・ラ・ランドはいろいろなところでその名作ぶりを発揮しています。僕は映画のプロではないですが、映画好きなのでちょっと語ります。
映画「ラ・ラ・ランド」の見どころ3選

いったい何がここまでラ・ラ・ランドをヒットさせたのか。
その理由についてを色々と考察してみました。僕は映画のプロではありませんが、そこそこ鋭い意見を言えると思うので是非読んでいってください。
お願いします。
ラ・ラ・ランドの見どころ3選
- シネスコ
- リアリズム
- 夢の世界
この3つです。
多分ただの素人にしては面白い考察をするので見てください。
見どころ01・シネスコ
https://theaterhouse.co.jp/about-aspect-cinemascope-wide.html


参照:シアターハウス
この画面の比率自体は珍しいものではありません。
特にハリウッドではシネスコが採用されることはまあまあ多いです。でも、それって普通感じないですよね。
映画を見ていて「ん?これシネスコだな・・」って感じることはまずないですよね。
ただこのラ・ラ・ランドの場合、シネスコであるが故にかなり映像がロマンチックに見えているなあというのが僕の感じたところです。
特にクラシカルな要素、ジャズ、芝居、ミュージカルなどが多分に含まれている作品です。
同じくクラシカルな作品を連想させるシネスコは、この作品の良さをかなり引き立てているなと感じました。
見どころ02・リアリズム
この映画は夢がたくさん詰まっている映画であると同時に、とても現実味を帯びている映画でもあると感じました。規模感の違いはあれど、ミアとセブのようなカップルは世界中に五万といるはずです。
このリアリティが僕は好きです。
もちろん夢だけで終わるトイストーリーのような映画も好きです。
が、見た後に現実に対して厭世的にならずに済む映画、というか。夢でありながら現実にある世界の一部を写している映画のように感じるんです。
だから僕はとても好きでした。
僕はある意味では厭世家なのかもしれません。
夢の世界だけを見せられたあとのこの世に絶望する節があるので、僕にとってラ・ラ・ランドの終わり方はなんともリアリスティックで快く思えました。
見どころ03・夢の世界
上と矛盾していますが、それでもやはりハリウッド作品なんです。
夢に溢れているんです。
特にミュージカルの部分。あれはやはり何度見ても圧巻ですね。
ただミュージカル自体は割とクラシカルな演出のはずです。が、最近、2012年のレ・ミゼラブルからかなり注目を集めています。この後はグレーテストショーマンですね。
ミュージカルというのは今後よりスタンダードになる可能性はあります。時代は繰り返すものだ…ということですかね。
以上3点が僕にとって、ラ・ラ・ランドがストーリー以外で素晴らしいと思った部分です。
どうですか?
皆さんと同じことを思っていたら感激でございます。
最後に、エマ・ストーンとライアン・ゴズリングが共演しているおすすめ映画をご紹介して終わります。
エマ・ストーン&ライアン・ゴズリングのおすすめ映画
妻から不倫を告白されたキャルは、イケてる男になるべく遊び人のジェイコブに指南を仰ぐ。一方、息子のロビーはベビーシッターに愛を伝えるが、まったく相手にされない。そして高みの見物を決めていたジェイコブもまた、運命の女性に出会い…。
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ラブアゲインはかなり面白いコメディです。
僕は多分3~4回は見ました。
エマ・ストーンとライアン・ゴズリングがめでたく結ばれるのかどうだかは見てのお楽しみですが、是非気になる方はこちらもご覧ください。
もう1作品。ライアン・ゴズリングといえば・・・!
きみに読む物語もかなり人気です。
きみに読む物語
1940年。名家の子女アリーは、夏の休暇先で地元の青年ノアと出会う。たちまち惹かれ合うふたりだったが、アリーの両親の反対にあい離れ離れになってしまう。その後、ノアは出征。一方、裕福な男性との結婚を控えていたアリーだったが、新聞でノアを発見し…。
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ちなみに僕はこの映画は、英語の原作を読破しました。
かなり切ない、良い映画です。女性だったら85%以上は号泣すると思います。
ラ・ラ・ランドと他2作品を配信しているVOD一覧
プライム | U-NEXT | Hulu | Netflix | FOD | |
ラ・ラ・ランド | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ラブアゲイン | ◯ | ◯ | – | – | – |
きみに読む物語 | – | ◯ | – | – | – |
すごい騒がれてたけど、期待通りの名作なのかな?