レオン完全版の見どころと感想【暴力によって描かれる愛の形を考察】

FILMS & DRAMA
レオンってとりあえず有名だし名作だと噂には聞くけど、実際どうなの?
こんな人に読んでほしい
  • レオンを見ようかと思ってる
  • レオンを見た人の感想を知りたい
  • 映画の考察を聞きたい
  • 休日にしんみりしたい

今回はこのような方に向けた記事になります。

レオンはアクションよりヒューマンドラマ色が濃いめ

まず僕はアクションが好きではないので名作とは知りつつも中々、見る機会を作ってきませんでした。が、いよいよ見て思ったことは、この映画はアクションよりヒューマンドラマに近いということです。

実際、アクションシーンは割合でいえば20%程度くらいのもので、そのほかは全部人間の心情や、或いは、それらを描写しているようなシーンばかりです。

で退屈なのかというと、そんなこともありません。

アクションを見るつもりで見ても十分に楽しめる作品だと思います。

レオン完全版のあらすじ


ニューヨークのアパートに住む12歳の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)は、麻取のスタンフィールド(ゲイリー・オールドマン)に家族を斬殺されてしまう。買い物から帰ってきたマチルダは自分の家を素通りして、レオン(ジャン・レノ)の部屋を訪れ、助けを求める。

レオンが殺し屋であると知ったマチルダは家族(特に4歳の弟)の仇を討つためにレオンにヒットマン修行を申し込む。最初は断っていたレオンだったが、彼女に説得され弟子として共同生活を始めるようになる。

やがてマチルダはレオンに恋心を抱くようになり、レオンも彼女に対して恋とも愛とも友情ともつかない不思議な感情を抱くようになる。


【完全版と公開版の違い】


ちなみに、レオン公開版と完全版の違いは以下です。

  1. マチルダのヒットマン修行シーン
  2. マチルダの泥酔シーン
  3. マチルダの愛の告白

この22分が追加されているのが【完全版】です。

マチルダファンは完全版こそ必見です。

特にマチルダの愛の告白シーンはその後、ナタリー・ポートマン本人が「あの映画は不適切だった」と発言するくらいロリータ要素が満載でして、それ好きにはたまらないシーンだと思います。

僕はロリータ趣味がないので12歳の少女の発言だと考えるとおえっとなりました。

ちなみにセリフはこちらです。

女の子の性的初体験の相手は重要なの。それが記憶されて、女の子の性生活に影響するって、お姉ちゃんの雑誌で読んだの。女友達は、最初の体験を嫌いだって言ってるわ。それは、好きでもない男を相手にしたから。ただ大人ぶっているだけ。煙草を吸ってみるのと一緒。最初の体験を好きでいたい。

マチルダ

12歳の少女にこんなことを言われても、、、という感じがします。個人的に。


レオンは実は三部作の真ん中だった?


レオン製作の裏話として、ベッソン監督が他の映画を撮影するための製作費稼ぎとして作られた映画が「レオン」でした。

しかしこれが思った以上に大ヒットを記録し、彼はレオンの続編を作ろうと考えます。

が、製作会社や権利関係によりその企画は流されてしまいました。

時を経て2011年、ついにベッソン監督は精神的なレオンの続編として「コロンビアーナ」を公開するに至りました。

ちなみにレオンは、これ以前にベッソン監督が製作した「ニキータ」に出てくるヒットマンのスピンオフ的な作品ともいえます。

  • ニキータ
  • レオン
  • コロンビアーナ

これらは精神的な三部作と呼ぶことができます。

レオンの見どころ【マチルダの魅力もさることながら】

レオンの見どころはなんと言っても、マチルダが本当に素晴らしく魅力的であるというところです。

この役を演じた当時のナタリー・ポートマンは13歳だったそうです。

多分天上天下どこを探しても、ここまで大人びた13歳は金輪際出てこないと思います。

それほどまでに美しく、完全無欠なロリータです。

さてこのマチルダの魅力もさることながら、実はストーリーも非常に魅力的です。

3つかに分けて、レオンの見どころをご紹介いたします。

  1. レオンが人間の感情を持ち、殺し屋として不完全になっていく
  2. マチルダが「死」も「愛」も自分で感じていく
  3. 暴力こそが2人を繋ぐ愛の形

僕は個人的にレオン完全版をこのように分解して見ることが出来ました。

見どころ01・レオンが人間の感情を持ち、殺し屋として不完全になっていく


軽くネタバレになりますが、レオンは超絶完璧に仕事をこなす殺し屋なんです。

しかしマチルダと出会い、人間の心に触れ、或いは、他人に感情的に必要とされ、誰かの拠り所になるにつれて殺し屋として粗が見えるようになります。

それも全て、「感情」によるものです。

彼は殺し屋として人生を歩み始めてから人間らしい感情を一切持たずに任務を遂行していました。

故に人を殺すことに躊躇いもなければ、守るべきものもありません。

言うなれば殺し屋として最も恐ろしいタイプです。

金も名誉も命も省みない殺し屋、この狂気に敵う人間はそうはいません。

しかしマチルダとの出会いでどんどんほころびが生じていきます。

最後には、マチルダのためにその身を滅ぼしてしまいます。

この彼の心の動きの描写は映画全体を通して是非注視したいと感じました。

見どころ02・マチルダが「死」も「愛」も自分で感じていく


私が欲しいのは愛か死よ

マチルダ

マチルダは映画の中でこのようなセリフを吐き捨てます。

12歳の少女がこんなことを言う世界、まさに狂気の世界です。

ただこれは映画の中で現実のものとなります。マチルダはレオンを愛することで、自らが欲していた「愛」という感情を正確に感じ取ることが出来ました。

他にも死に直面して、やっと自分の命が惜しいということにも気が付きます。

元々彼女は家族の誰にも愛されず育っていたわけですが、レオンとの出会いでは全てを体得していくのです。

そして最後には、レオンが大切にしていた観葉植物を植え、「もう大丈夫」と呟きます。

恐らくですが、彼女は殺し屋にはなれないと思います。

殺し屋になるには、彼女は愛を知りすぎてしまっているように見えます。この辺は個人の解釈によりますが、もし文字通り続編があるとするなら、彼女は殺し屋ではないでしょう。

見どころ03・暴力こそが2人を繋ぐ愛の形


彼らの関係は一見するとプラトニックそのものです。

つまり肉体関係はありません。或いは、彼らにとっての「愛」が一般的な男女におけるそれと同じ種類のものなのか、恐らくそうではありません。

だからこそ面白いのです。

一般的な人がセックスで表現し得る相手への感情を彼らは暴力によって表現しているのです。

彼らがお互いに愛し合っていることは明白です。説明も不要です。ただその愛が一般的なものではないのも同時に明白です。

これは非常に奇妙で、奇形で、だからこそ人を惹きつけるのだろうなと感じました。

レオンは正直、噂に違わず名作だと思います。

レオン他、ニキータとコロンビアーナも視聴できる動画配信サービス

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コロンビアーナ

レオンの感想【マチルダの美しさが尋常じゃない】

とにかくマチルダが美しいんです。

つまりはナタリー・ポートマンが恐ろしく美しくて演技力が異常者で、天才。

まあただ、ストーリーそのものも素晴らしいと感じました。

上述しましたが、2人の心情描写が本当に繊細でハードで、荒々しくて、切なさに満ちています。

これはヒットして当然の名作だったと思います。

仮に今年上映されても相当フィーバーが起こっていたはずです。つまり時代も国も問わず、世界でファンを増やし続ける傑作映画。

見なきゃ損。見なきゃ映画好きとは言えませんね。

是非、休日の夜にしんみりと観てみてくださいませ。

終わりです。